
小学校入学前にドリルや習い事は必要なの?
そんな疑問にお答えします。
- 公立小学校で10年間勤務した元教員
- 保護者と先生の支えになりたい
- 子ども大好き2児のパパ
- 「先生」&「保護者」の視点で解説します

詳しくはプロフィールからどうぞ。
小学校入学前に習い事やドリルに取り組むことは、学校生活でプラスに働く場合が多いです。
しかし「習い事を始めるにはハードルが高い」や「ドリルは種類が多すぎて選べない」と悩んでいるママ・パパも多いはず。
そこで本記事では、習い事には抵抗があるママ・パパに向けて、手軽に実践できる『ままごと遊び』について解説します。

「ままごと」なんて学校生活と関係あるの?
そう思っている人にこそ、読む価値のある内容です。
これまで1000人以上の子ども達を教室で迎えてきた私の体感として、ままごと遊びは「学校生活に必要な力を育てる大切な経験」だと言えます。
- 「ままごと」と学校生活の関係性
- 「ままごと」が育てる能力
意外かもしれませんが、ままごと遊びと学校生活には多くの共通点があります。
そのため、ままごとの経験が不足していると、学校生活で苦しい思いをするかもしれません。
- 習い事を始めるのは難しい
- 手軽にできる知育活動が知りたい
実際の学校現場で起こっているリアルをお伝えします。

「ままごと」なら、我が家でも実践できそう!
そんなママ・パパに向けたヒントが盛り沢山の記事です。後半には『我が家の実践例』もまとめているので、合わせて参考にしてください。
なぜ「ままごと」が必要なのか
ままごと遊びは、小学校生活で必要な『コミュニケーション』や『言語活動』など、必要不可欠な力を育てます。
①コミュニケーション力
ままごとには「役」があるので、自分以外の立場になりきって遊びます。
例えば、母親役は母親の立場で、店員役は店員の立場になりきります。
相手の立場で物事を考えられる子は、人の気持ちに寄り添った行動ができます。

一緒に遊んだら喜ぶかな?

苦しそうだけど大丈夫かな?
相手の気持ちも考えて行動できる子どもは、小学校でも良好な人間関係を築けます。
友だちにも

私を理解してくれる。
という安心感を与えます。
ままごとの経験が、人間関係を良好にするコミュニケーション能力を育てます。
②集団生活の協調性
なりきった役とは言え、ままごとでは集団生活を体験できます。

私が「料理」を作るから、あなたは「洗濯」をお願いね。
などのやり取りは、集団生活に必要な協調性の基礎を養います。
自分の役割分担を理解し、仲間と協力しながら生活する姿は、小学校でも大切な力になります。
お互いの意見をバランスよく取り入れられると、無駄な争いやケンカも格段に少なくなります。
ままごとで育まれた協調性が、スムーズな学校生活を送る基礎となります。
③語彙力(言語力)
ままごとをしている子どもは、驚くほどよくしゃべります。
例え意味が分からなくても、普段の生活で耳にする言葉を使うようになります。

お熱がありますね

いらっしゃいませー
など、大人が使うような言葉も真似する姿も珍しくありません。
このアウトプットする経験が、新しい言葉を自分のものとして定着させます。
ままごとを通して、大人の言葉を真似をすることで語彙力がアップします。
ままごとによって育まれる力は、小学校生活をよりよく過ごすために必要不可欠な能力です。
加えて『想像力が豊かになる』『指先が器用になる』など、ままごとを経験することで得られるメリットが多くあります。

ままごとの経験が不足するとどうなるの?
ままごとの経験が不足すると、上記のメリットが得られないだけでなく、学校生活でデメリットもあるので要注意です。
ままごと経験が不足するデメリット
幼児期に『役割を演じる』『他者と関わり合う』などの経験が極端に少ないと、小学校生活で課題となって現れる危険性があります。
経験不足によるデメリット
- 自分の気持ちを言葉で表現しにくくなる
- 「見えないルール」に適応できなくなる
- 自発的な行動が減る

それぞれ解説するよ。
自分の気持ちを言葉で表現しにくくなる
ままごとを通した「言葉のアウトプット」の経験が不足すると、自分の気持ちを言葉で伝えるのが苦手になるかもしれません。
この『言葉で伝えられる』というのがポイントです。
実際の現場では、言葉で伝えるのが苦手な子どもは
- 黙り込んでしまう
- 泣きだしてしまう
- 手が出る(暴力)
などの反応になってしまい、多くの場合でトラブルの原因となります。
「見えないルール」に適応できなくなる
ままごとは、場所や場面に合わせて役になりきる経験ができます。
そのため『家での過ごし方』『店での過ごし方』という、時と場合に応じた振る舞い(TPO)を自然と学べます。
学校はもちろん、集団生活の中では『見えないルール』が多くあります。
ままごとの経験が不足すると、授業では教えてくれない
- 教室での過ごし方
- 友だちとの関わり合い方
などの『見えないルール』に適応するまで、時間がかかってしまうかもしれません。
自発的な行動が減る
ままごとは『真似る』ことからスタートします。
真似をするのが得意な子どもは、周囲の動きを見ながら自発的な行動も増えます。
- 「〇〇さんの考え方を真似して自分もやってみよう」
- 「先生の話し方を私も真似してみよう」
一方で、真似る経験が不足していると、何を目指して行動すべきかイメージが難しくなります。
結果的に、指示がないと動けない受け身の姿勢につながる恐れがあります。

ままごとの大切さは理解したけど、私たち親はどんな風に関わればいいの?
次章では、一緒に遊ぶママ・パパに向けた『実践テクニック』を解説します。
家庭で気軽に『ままごと遊び』
ままごとが重要だと聞くと

一緒に遊んであげないと!
と思うママ・パパもいるでしょう。
しかし、プレッシャーに感じる必要はありません。
ポイントは『アシスト役』としての関わり方を意識することです。

我が家の実践例を紹介するから参考にしてね。
未完成が想像力を育てる
高価なキッチンセットもいいですが、空き箱やハンカチなど『自由に想像できる素材』を混ぜるのもおすすめです。
空き箱、ハンカチ、ラップ等の芯、メモ、チラシ、ぬいぐるみ、段ボール、石ころ、葉っぱ、枝、砂
我が家は、8割が自由素材で2割が市販のキッチンセットでした。
自由素材があると

この箱は食器にしよう

ハンカチをメニュー表にしよう
など自分でイメージを広げて遊ぶので、想像力も豊かになります。
キッチンに限らず、学校や遊園地など様々な場面で使い回しができる点もメリットです。
デリバリーも活用する
自宅で家事をしながら一緒にままごとするなら、デリバリーの活用がおすすめです。
子どもに調理から配達までを、セットでままごとしてもらうのです。

配達をお願いします!
と言えば、料理やドリンクを運んでくれるはずです。
食器を洗いながら、洗濯物を畳みながら、掃除や片づけをしながらなど、家事をしながら関わることができます。
忙しくて時間に余裕がない時にも、手軽で実践しやすいというメリットがあります。
なりきりで一緒に楽しむ
思い切って、大人が役になりきるのもおすすめです。

人気商品は何ですか?

これ、とても素敵ですね
大人が本気で楽しめば、子どもも一緒に楽しむので活動がダイナミックになります。
難しことは抜きにして、素直に楽しい時間を共有できれば最高です。
また、ママ・パパも全力で役になりきることで、気分がリフレッシュできるというメリットもあります。
- 物は未完成でOK:市販のセットは使わず、身近な物を『見立てる』ことが大切。
- 配達の役も活用する:商品を配達してもらえば『家事しながら』でもOK。
- 一緒に楽しむ:子どもの活動がダイナミックになり、親も『リフレッシュ』できる。

せっかくなら、学校でも生かせる力を伸ばしたい!
そんなママ・パパに向けて、現場経験10年以上の私が『これができると小学校でアドバンテージ!』という取り組みを紹介します。

「興味がある人だけやってみて」のスタンスでOK!
小学校に向けてレベルアップ
小学校でも生かせる『言葉・計画性・生活習慣』に関する3つのてポイントを解説します。
言葉を増やす実況と質問
ママ・パパが色々な言葉で話しかけると、子どもは新しい言葉をどんどん覚えていきます。
特に、子どもの行動を実況すると効果的です。

この野菜は『みじん切り』しているんだね。

このお店は『年中無休』なんだね。
こうやって新しい言葉に出会うと、どんどん使える言葉が増えていきます。
または、子どもに質問する場面を増やすのもポジティブな効果があります。

おすすめ商品は何ですか?

今日はどんなお勉強をしますか?
質問された子どもは、その役に合った回答をイメージします。
頭の中でイメージを広げる経験は、創造力や問題解決能力の基礎となります。
動きを『実況』すると言葉を覚える。
創造力を育むためには『質問』が効果的。
生活の中では段取りや計画が大切
ままごとを通して『段取り』や『計画』の大切さに気づくことができます。
飲食店なら『注文→料理→食べる→片付け→会計』の順番です。
しかし実生活の中で、順番を意識できるタイミングはほとんどありません。
そんな時は

先に注文を聞いてくれないと食べられないよ?
というように、正しく訂正してあげます。
そうすることで

順番が大切なんだ。
と気づくきっかけにもなります。
段取りを意識できるようになると、持ち物の準備や学習の用意を意識するきっかけにもなります。
学校生活でも『準備や段取り』が大切。
後始末や後片付けの習慣
遊ぶだけではなく、後片付けまで習慣化できると学校生活でアドバンテージになります。
後片付けができる子どもは、身辺整理や物の管理も得意な場合が多いです。

逆に後片付けが習慣化されていない子は、身辺整理も苦手な場合が多いよ。
我が家では、ままごと遊びと後片付けをセットにしていました。
どんな遊びでも後片付けは必要です。
中でもままごとは、遊びの中に「閉店時間」や「片付けタイム」を作ることができるのでおすすめです。
ままごと遊びの中に『後片付け』もセットにできる。
まとめ
本記事では、習い事を始めるには抵抗があるママ・パパに向けて、手軽に実践できる『ままごと』のメリットについて解説しました。
- コミュニケーション力
- 集団生活の協調性
- 語彙力、言語力
一方で、ままごとの経験不足が、学校生活の課題となって現れる危険性もあります。
経験不足によるデメリット
- 自分の気持ちを言葉で表現しにくくなる
- 「見えないルール」に適応できなくなる
- 自発的な行動が減る
ままごとには、学校生活を安心して過ごすためのポイントがたくさんあります。
特別な経験ができる『習い事』もいいですが、遊びを通して手軽にできる『ままごと』にも、多くの学びが隠れています。
まずはママ・パパの方から

お店屋さんごっこしてみない?
と、誘ってみてください。
その1つの経験が、子どもの学校生活をよりよいものへとレベルアップするかもしれません。