【伸びる子に共通する特徴?】小学校入学前に『ドリル』より『泥遊び』をするべき納得の理由

小学校入学前にドリルや習い事は必要なの?

そんな疑問にお答えします。

この記事を書いた人
  • 公立小学校で10年間勤務した元教員
  • 保護者と先生の支えになりたい
  • 子ども大好き2児のパパ
  • 「先生」&「保護者」の視点で解説します
みいせん
みいせん

詳しくはプロフィールからどうぞ。

小学校入学前に習い事やドリルに取り組むことは、学校生活でプラスに働く場合が多いです。

しかし「習い事を始めるにはハードルが高い」や「ドリルは種類が多すぎて選べない」と悩んでいるママ・パパも多いはず。

そこで本記事では、小学校入学前に経験しておくべき遊びの中で『泥遊び』について解説します。

この記事でわかること
  • 小学校に向けた「泥遊び」のメリット
  • 泥遊びをしなかった場合のデメリット
  • すぐに実践できる『泥遊びテクニック』

泥遊びと聞くと

泥をいじっているだけで勉強になるのかな?

と、疑問に感じる人も多いでしょう。

しかし実際は、泥遊びと学校生活には共通点や親和性が多くあります。

10年以上の現場経験をベースにまとめているので、「泥遊びなんて…」と思っている人にこそ読んでもらいたい内容です。

こんな人に読んでほしい
  • 泥遊びの効果が知りたい
  • 簡単な小学校準備が知りたい

記事の後半には、我が家で実践している「泥んこメニュー」も紹介しているので参考にしてください。

なぜ、ドリルよりも泥遊びが大切なのか

小学校の授業では『正しい答え』を求められる場面が増えます。

しかし学校生活全般で考えると、答えが1つではない問題や課題も多くあります。

  • 集団での同調と自己主張
  • 友情関係の本音と思いやり
  • 嫉妬や劣等感のモヤモヤ

それらを解決するには「0から1を生み出す力」が重要です。

自分なりに問題を理解して、解決方法やアイディアを生み出すことで解決へと向かっていきます。

泥遊びには、何度も挑戦したり粘り強く活動したりするなど『試行錯誤できる環境』が整っています。

泥遊びを経験していると、入学後に直面するであろう問題にも「自分なりのアプローチで解決方法を導き出す」可能性がぐんと高まります。

みいせん
みいせん

テストで100点を取る能力ではなく、安心して学校生活を送るための能力が育つんだね。

これまで何千人という子ども達を教室で迎え入れた私の経験からも、泥遊びのメリットは大いに期待できます。

学校の先生という目線から、泥遊びによって育まれる力について深堀りします。

泥遊びで育つ4つの力

泥遊びを学校の先生という目線で捉えると「想像力」「問題解決能力」「リフレッシュ」「自己肯定感」の4つの力が育まれます。

想像力

泥には決まった形がありません。水の量を調節すれば、団子のように固まるし、スープのように液状にもなります。

地面や葉っぱをキャンバスに見立ててれば、絵の具のように塗ったり描いたりもできます。

つまり、使い方が無限大に広がるので想像力が養われるのです。

また、作った作品を『見立てる』ことで、さらに想像力が育まれます。

チョコレートができたよ。

ドラゴンになった!

自分の頭の中でイメージしたものを表現します。

この『何もないところから何かを生み出す経験』が、想像力の土台となります。

問題解決能力

泥は時間や環境の変化によって姿や形を変化させます。

ドロドロ過ぎて固まらない

乾いて色が変わってしまった

自分の思い通りにならない状況を前に、子どもは「どうしたらいいのかな?」と色々と試してみます。

この『問題を自分の力で解決しようとする姿勢』が、泥遊びによって養われます。

加えて泥には、何度も繰り返し修正できるという特徴があります。

失敗したらどうしよう…

と、不安になってチャレンジできないなんてこともありません。

安心して挑戦できる環境だからこそ『自分で問題解決する力』が育ちます。

リフレッシュ

泥遊びには、不思議と心を落ち着かせる効果があります。

泥の「ヌルッ」「ベチャッ」「ヒヤッ」という独特の感触は、普段の生活ではなかなか感じられません。

汚れてもいいという解放感と普段とは違う特別感は、日頃のストレスを解消してくれます。

しかし、自分を解放する経験が無いと、自己をさらけ出すのは簡単ではありません。

問題が解けなかった。

友だちと喧嘩した。

意外とストレスの多い学校生活を乗り切るためにも、上手に気持ちを切り替える力が重要です。

泥遊びは、自分自身を解放して『リフレッシュ』する練習にもなります。

自己肯定感

泥遊びは汚れることが避けられません。

いつもなら「汚れるからダメ」と言われるところが

泥だらけでもいいよ!

と許されるだけで、子どもにとっては強烈な『肯定感』になります。

この「汚れてもいい」「自分のやりたいことをやっていい」という安心感が、子どもの自己肯定感を高めます。

自分ならきっと大丈夫!

そう考えられる子は、粘り強く、小学校でも活躍する場面が多くなります。

特別な環境の中で、自分の考えや行動が認められることで『自己肯定感』が高まります。

学校生活では、上記の全てを完璧にする必要はありません。

しかし、泥遊びの経験が不足して『4つの力が全く育たないと危険』です。

どんなデメリットがあるのだろう。

学校現場では、経験の有無が残酷なくらいの差となって現れます。

耳が痛くなる人がいるかもしれませんが、私の体験談である『学校現場のリアル』をお伝えします。

学校現場で見えた「リアルな差」

実際に小学校の教室では、泥遊びの経験がどのような違いとなって現れるのか解説します。

「図工」で見える圧倒的な差

1年生の図工では、粘土や泥、土を使った学習があります。

泥遊びを経験してきた子に共通して言えるのは「迷いがない」という素晴らしさです。

自分のイメージを身体全体を使って表現する様子は、小学校の図工で目指すべき姿です。

一方、泥遊びの経験が不足している子は、極端に「汚れ」を避ける傾向にあります。

少しでも手が汚れたら何度も洗いたがり、泥の扱い方が分からず動きが止まるので、活動自体が不十分になります。

自分からどんどん活動する「動く子」と、先生の指示を待っている「止まる子」のように、圧倒的な差が現れます。

「算数」で感じる根本的な差

意外かもしれませんが、算数の学習で『感覚』はとても重要な要素になります。

単なる数字ではなく、実際に「10㎝は大体これくらいの長さ」という「量感」があると、理解も確かなものになります。

中でも多くの子どもが苦手とするのが、水のかさである「容積・体積」の量感です。

10cmは分かるけど10dLでどれくらい?

そんな子どもが大勢います。

泥遊びや水遊びを経験している子は、バケツで水を汲んだり運んだりしているので「大体これくらいかな」の基準が決まるので大きなズレは少なくなります。

しかし泥遊びの経験が不足している子どもは、基準となる感覚が無いので大きくズレたり同じ間違えを繰り返したりします。

問題を理解して「惜しいミスをする子」と、問題を理解できずに「有り得ないミスをする子」で根本的な差を感じます。

どちらにも共通しているのは「入学後に取り戻すのは難しい」という事実です。

もちろん入学後の泥遊びにも、ある程度の効果は現れるはずです。

しかし学習内容から考えても、幼少期のうちに経験することが学習効果を何倍にも引き上げます。

遊び方や道具に注目しがちですが、本当に大切なことは【小学校に入学する前に経験しておく】ことです。

泥遊びのメリットは分かったけど、準備やら片付けやら面倒なんだよね。

そんな人のために、我が家も実践している泥遊びテクニックを紹介します。

簡単にできる「お手軽コース」と上級者向けの「しっかりコース」でまとめています。ぜひ参考にしてください。

泥遊びテクニック

【お手軽コース】

「気軽に楽しみたい」「初めて泥遊びに挑戦する」そんな人におすすめです。

泥遊び専用ユニフォーム

お下がりなど『泥遊び専用』の服を決めます。

「この服はどれだけ汚してもOK!」というルールは、親としてもストレスフリーで安心材料になります。

みいせん
みいせん

親のユニフォームもあると、さらに安心だよ。

我が家は、数着の「今日で捨ててもいい」くらいの服を準備して、泥遊びを経て処分するパターンです。

「汚れてもいい服が無い」という人は、100円ショップやリサイクルショップ、フリーマーケットでも入手できます。

玄関前での脱皮スタイル

帰宅後の準備を万全にすることで、掃除の手間が劇的に楽になります。

我が家は『帰宅→玄関先で服を脱ぐ(服はそのまま処分)→風呂場へ直行』の流れです。

夏場なら、玄関先でそのまま「水浴び&泥落とし」をすることもあります。

みいせん
みいせん

とにかく部屋を汚さない!だね。

イメージとして、泥遊びとお風呂タイムがセットになっている意識が大切です。

特別に「団子1個」だけ

泥遊びは、全身が泥まみれにならなくてもOKです。

土と水を混ぜるだけで、簡単に泥遊びはスタートできます。

「泥に触れる」「泥団子を1つ作る」それでも立派な泥遊びになります。

我が家は庭が無く、花壇の土を使って泥遊びをしますが十分すぎるくらい楽しめています。

【しっかりコース】

「思い切り楽しみたい」「ちょっと工夫した活動にしたい」そんな人におすすめです。

キラキラ泥団子づくり

泥団子に砂をかけて柔らかい布で磨くと、キラキラと光る泥団子になります。

泥団子を丸める技術や、かける砂の量を調整する感覚など、簡単に綺麗な作品はできないかもしれません。

その分、完成した時の充実感は大きく、大人も夢中になれるくらい楽しい活動です。

最大のポイントは『根気強く制作する』ことです。

我が家では毎回、少なくても30〜40分はかかります。

結構な時間をかけて磨くので、ママ・パパの励ましが重要になります。

みいせん
みいせん

子どもと一緒に作ることがおすすめだよ。

作り方に関しては、Youtubeの動画で詳しく説明している人も大勢いるので、そちらを参考にしてみてください。

泥で作る「フルコース」

泥でフルコースを作ります。

レストランなら食べ物や飲み物など、食事というテーマに沿っていればジャンルは気しなくてOKです。

この活動は、自分の好きな物を自由に作る遊び方ではありません。

そのため、テーマの揃っていない「ハンバーグ、ロボット、電車を作る」はNGです。

あえてテーマを設定することで、作りたい目標に向かって制作する力が伸びます。

我が家では、子どもの好きなものその時のマイブームをテーマにすることが多いです。

  • 動物園:ライオン、象、熊、キリン…
  • 水族館:サメ、マグロ、イルカ、チンアナゴ…
  • 車両基地:新幹線、山手線、救急車、パトカー…
  • 遊園地:観覧車、ジェットコースター、メリーゴーランド…
  • 赤の世界:いちご、チューリップ、だるま、消防車…

泥だけではなく、木の枝や落ち葉を使ってアレンジするなど工夫が広がります。

手や足や全身を使う

子どもに「自由に遊んでいいよ」と言葉で伝えても、意外とダイナミックに遊べない子も多いです。

なぜなら、足を使ったり寝転んでみたりする活動は、普段の生活では慣れていないからです。

どうしても「足を使うと行儀が悪い」「外で寝転ぶのはよくない」など、無意識にブレーキをかけてしまいます。

その殻を破って、ダイナミックに遊べる良さが泥遊びです。

「足跡のスタンプを作ってごらん」「背中だと泥ってどんな感じ?」など、活動が広がる声掛けがポイントです。

始めから全身で楽しむ子、周囲の様子を真似して遊びだす子、どちらもOKです!

全身を使って楽しんでいる姿は素晴らしい成長です。

全身が泥まみれになっている子どもに対して、親の方が「OK!」を出せると、双方とも気持ち穏やかに過ごせます。

【子育て応援メモ】: 泥遊びの後は、爪の間や指先までしっかり洗ってあげましょう。清潔に保つ習慣と、思い切り汚れる遊びを両立させることが、健やかな成長の秘訣です!

みいせん
みいせん

場所や周囲の状況も確認しながら楽しく活動したいね。

まとめ

本記事では、小学校入学前に経験しておくべき『泥遊び』について解説しました。

泥遊びの経験には、小学校で生かせる4つのメリットがあります。

  • 想像力が広がる
  • 問題解決能力が育つ
  • リフレッシュが上手くなる
  • 自己肯定感が高まる

実際の学校現場でも、泥遊び経験の有無が明らかな差となって現れます。

そのため、小学校入学前に泥遊びを経験することが重要です。

泥遊びに対して抵抗がある人には、我が家でも実践している「泥遊びテクニック」もまとめています。

お手軽
  • 泥遊び専用ユニフォーム
  • 玄関前での脱皮スタイル
  • 特別に「泥団子1個」だけ
しっかり
  • キラキラ泥団子
  • フルコース
  • 手や足、全身を使う

どちらか一方が優れているとかでは無いので、実践できそうなものからとりあえずスタートしてみることが大切です。

小学校の学習は、暗記だけでは乗り越えられない場面がたくさんあります。

泥遊びを通じて得られた『なんとかなる』『もう1回だけ作ってみよう』という感覚は、学校生活で間違いなくプラスに働きます。

子どもの探究心を広げるきっかけとして、ママ・パパの方から

いい泥だね!ちょっと触ってみる?

と誘ってみませんか?

テレビゲームや塾の勉強では、決して手に入らない発見や感動が『泥遊び』には溢れています。